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2012年1月13日

明けましておめでとうございます。

今日は昨年の11月11日の福島民友に掲載されていた記事をご紹介します。

歯や顎のために、「よく噛んで食べましょう」といいますが、勘違いされやすいのが食べていない時の「かみしめ」です。
本来、人が安静にしている時は「安静位空隙」と言って、上の歯と下の歯が触れることなく少し離れているのが正常な状態です。
忙しい時や大変な時に「歯を食いしばって頑張る」とよく言われますが、食いしばり過ぎると虫歯がなくても冷たいもので歯がしみる知覚過敏や歯が欠ける他、詰め物や被せ物が取れたり、歯周病が進行したりと様々な誘因にも繋がります。
噛みしめ(クレンチング)や歯をカチカチ鳴らす(タッピング)、歯ぎしり(ブラキシズム)などをまとめて「パラファンクション」と言い、これらも同じ様な弊害があります。
ストレスを軽減するものとして必要な面もあり、全てを無くす事は出来ませんが噛みしめる癖のある方は注意が必要です。
ただし、重いものを持つ場合や力を入れる時、スポーツをするときなどは噛まないと体を壊す場合もあり例外です。また、歯ぎしりをする方はかかりつけの歯科医院に相談するのもお勧めです。

よろしければ参考にしてみて下さい。

2011年5月24日

 今回は今までで最もタイムリーな記事、今年の5月号の雑誌からです。日本初の本格的アンチエイジング情報誌「百楽」(出版社:ファンケル健康院)と明治38年創刊の女性誌「婦人画法」(出版社:アシェット婦人画報社)というまったく異なるジャンルの二つの雑誌に、どちらも中高年者を対象とした内容なのですが、それぞれ違ったアプローチによる歯の特集がみられました。「百楽」は『「噛み合わせ」のよし悪しが、あなたの"今後"を左右する』というタイトルで6ページ、「婦人画法」は「白肌メソッドの効果がぐんとアップ! 50歳からこそ歯の審美」というタイトルで8ページに渡っての特集です。
 まず「百楽」ですが<健康寿命は歯が命!>との副題で、中高年の歯の問題、噛み合わせの問題を東京歯科大学臨床教授でもある武田孝之先生が解説しています。噛み合わせを左右する要素は「形態」と「機能」の2つで、前者は歯並びのこと、後者は物がよく噛めるかどうかということ。機能的に噛み合わせがよいかどうかの判断基準は、①左右バランスよく噛めること。②奥歯でしっかり噛めること。③前歯がグラグラしないこと。例えば片方で噛む癖があごに歪みを生じさせ、それが頭痛や肩こり、腰痛などからだの不調を引き起こす可能性もあると注意しています。また歯ぎしりによって歯に加わる大きな力が、歯を失う原因にもなりうることも挙げられています。適切なインプラント治療で「噛み合わせ」が変わり、「噛み合わせ」の改善は脳を活性化させさまざまな疾病の予防にもなり、充実した生活を導くとして記事を終えています。
 次に「婦人画法」です。<50歳から歯を白くする方法は3つの"ing"です>との副題で、cleaning、whitening、crowningの解説がなされています。表面から隅々まで汚れを取り除くクリーニング、染み付いた色素を一掃する歯の美白ケア=ホワイトニング、そして金属のかぶせ物を樹脂やセラミックに変えるクラウニングについて、費用や通院のペースについてなどさまざまな疑問に答えています。さらにその後の記事では、婦人画法編集部員の女性(47歳)が実際に3つの"ing"の施術を受け、費用の合計40万7,400円、満足な結果が得られたと締めくくっています。また美しくなった歯をキープするプロ推薦のグッズも紹介されています。
 口のケアは生まれてから亡くなるまで常に大切であり、誰もが身近な存在でありますが、とくに中高年からは健康と美しさを維持するためにより多くのケアが必要になってきます。ある時、思い切って、お口の集中ケアを受けてみる。それがその後の人生を明るく、美しいものにしてくれるかもしれません。口のケアを通して皆様の幸せに貢献できたら。――― 口腔医療に携わる私たちはいつもそう願っています。

2011年3月22日

 津波、長引く余震、連鎖して各地で起こる新たな地震、そして原発事故と、震災の影響が依然として大きく、不安な日々が続いております。被害を受けられました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。そして皆様の安全と復旧をお祈り申し上げます。
 2週間ぶりにブログを更新いたします。本日も一般の雑誌『クロワッサン』(2010年8月10日号)に掲載された記事について、ご紹介いたします。タイトル「いつまでも丈夫でいたい、目と歯と脳の健康。頭痛・肩凝り・腰痛の原因が、噛み合わせって本当?」から始まって、"噛み合わせの不具合が、体を歪ませている可能性があります。""バランスのとれた噛み方で頭痛、肩凝り知らずの体に。"と続きます。『はなまるマーケット』でもおなじみのフリーアナウンサー、堤信子さんが、噛み合わせの状態を診てもらいながら、聴力検査や噛み合わせトレーニングを体験しています。ちなみに堤さんは、学生の頃歯列矯正を途中でやめてしまったとのこと。検査の結果、聴力低下、右腕を上げるときに腕が重く感じる、首は右側に回りにくい、口を開くとカクカクと音がすることが判明。この症状の原因は、左の奥歯で噛む癖にあるとのこと。実際噛み合わせチェックの結果でも左奥での噛み癖が発覚。そこで簡単にできる噛み合わせトレーニングを実践、脱脂綿のロールを前歯で10回噛むというものですが、その後腕は軽くなり、耳は聞こえやすくなったとのこと。
最後に"誰にでもできる噛み合わせトレーニングで不調を改善。"のコーナーで、各症状に合わせた噛み合わせトレーニングの方法、つまり脱脂綿のロールを10回噛む位置が示されています。それらをご紹介して終わりにいたします。
●頭痛(偏頭痛や後頭部痛を感じ、肩や首の凝りを伴う症状に。)→前後左右で均等に噛む。左か右に頭痛がある場合は、痛い側で10回ほど噛むといい。
●肩凝り(首を左右に回せない、腕が上がらないなどの症状にも。)→左右の小臼歯、前歯部で毎食後、それぞれ10回ずつ噛む。噛み過ぎないよう注意。
●腰痛・ぎっくり腰(突然、腰が痛くなり、座ることも立つこともつらい症状に。)→食後、奥の大臼歯で10回ほどしっかり噛む。噛めない状態のときは治療を優先させて。
●聴力低下(利き耳がある。高い音あるいは低い音が聞こえにくい。)→高い音が聞こえにくい人は奥の大臼歯で、低い音が聞こえにくい人は前歯部で噛む。
●めまい・立ちくらみ(原因不明のめまいや立ちくらみが気になる。)→普段使っていない前歯部(中切歯、側切歯、犬歯)で毎食後、10回噛み、奥噛みの癖を直す。
 なお記事には、脱脂綿のロールの代わりにティッシュペーパー1枚を巻いて作る方法も紹介されていました。

2011年3月 8日

 前回まで続いた「歯周病と全身疾患」に関する長~い記事はひとまず終了といたしまして、今日は久しぶりに新しい話題へうつりたいと思います。
 まず、昨年雑誌『美的』(2010年8月)に掲載された記事「どうする!? 恐怖の二重法令線」についてです。タイトルの上には「乾燥、たるみ、表情筋、歯並び、骨格...さまざまな原因であなたにも忍び寄る―」とあり、往年のスター、ブリジッド・バルドーとオードリー・ヘプバーンの若き日と晩年の顔写真を比較、顔のシワを示すという、少し失礼で衝撃的な記事です。記事によると、≪鼻のわきから下に伸びる「法令線」。さらに老化が進むと、〝口角からあごに向かって伸びるもうひとつの下降線〟=「マリオネットライン」が現れます。このふたつを合わせて「二重法令線」と呼びます。≫とあります。そしてその原因は、肌と筋肉の衰えであり、頬の重みが支えきれなくなって、"線"として現われる、と記されています。対策として肌に潤いを与えるケアに加え、マッサージや口周りと頬の筋肉を鍛える表情筋エクササイズが紹介されています。
 日本歯科医師会発行の広報誌『朝昼晩』(NO.27 2011年2月15日発行)にも法令線についての記載がみられます。「歯で美人力をあげる!」というタイトルの記事中、昭和大学歯学部歯周病学教室の小出容子先生(歯学博士、助教)が次のように説明されています。「特に女性に切実なのは、口元の筋肉が弱まることですぐ顔全体の表情筋もたるむこと。頬や目のまわりの筋肉も下へ引っ張られ、ほうれい線や二重あごの原因にもなるんですよ。逆に言うと、噛む力をつければ口輪筋、表情筋が引き締まり、たるみやシワを防ぐことにつながります。」"噛む力"といえばやはり噛み合わせが重要。肌ケア、マッサージ、表情筋エクササイズ、そして噛み合わせも整えて、あなたの美人力を急上昇!させてみませんか。

2011年1月25日

前回ご紹介しました新聞記事の続きです。

---------------------------------------- 実験は①大きな音を聞かせる②しっぽを持ってぶら下げる③小さな音と大きな音を続けて聞かせる④複数のマウスと一緒にする⑤1匹でゲージに放つ―の五つ。軟らかいえさを食べたマウスは、①~③では激しく体を動かして長い間動揺する傾向が高かった。④では他のマウスと距離を置いて孤立することが多く、⑤では動き回る活動量が少なかった。
 同大(昭和大歯学部)の槇宏太郎教授は「よくかむことは、あごの骨や筋肉だけでなく、脳の発達のうえでも重要であることが明らかになった」と話す。
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「よくかむことは脳の発達のうえでも重要」ということは、幼時から育ち盛りの子供にとってとても大切ですし、よくかめることが痴呆症の予防にも関係しているとも言われており、我々どの年代にとっても重大な事柄ですね。

2011年1月22日

今日は2010年10月5日朝日新聞の掲載された記事をご紹介いたします。

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かまずに食べると孤独に?
昭和大歯学部、マウスで実験
かまずに食べられる軟らかいえさをマウスに与え続けると、落ち着きがなく孤独を好む傾向になる。昭和大歯学部歯科矯正学教室の研究チームが理研との共同研究でこんな研究結果を得た。
 研究チームは生後3週のマウスに歯を使わずに食べられるえさを1ヶ月間与えた後、同じ時期に硬いえさを食べたマウスと動きに違いがあるかどうか調べた。
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続きの実験結果は、またあらためてご紹介いたします。

2011年1月13日

今日はかむことと肥満に関する雑誌からの記事を紹介します。以前ご紹介いたしました「かむことと糖尿病との関連」と同様、"よくかむこと"の効果が示されています。

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肥満防止にもつながる

たくさんかむことで満腹中枢を刺激します

 食欲は脳にある摂食中枢でコントロールされています。もうおなかいっぱいというサインを出す満腹中枢は、食事をして20分後くらい、炭水化物がたくさん分解され、血糖値が上昇すると働く作用があります。ですからたくさんかめば唾液もたくさん出て炭水化物を分解しやすくなり、血糖値の上昇を高める効果がありますし、食べる量が少なくても満腹になりやすい傾向にあります。一口30回を目安にたくさんかむ習慣をつけましょう。
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さっそく今日の食事から、一口何回かんでいるか、意識してみてはいかがでしょうか。

2010年12月20日

今日は雑誌に掲載されていた記事から子供にとっても「かむ」ことがいかに大切かを記したものをご紹介いたします。

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よくかむ→あごが育つ→歯並びがよくなる!

かみ合わせが悪い子供が増えています
 最近、歯がでこぼこ並ぶ叢生や、上あごに比べて下あごが発育不足で、下あごが後ろに下がりすぎて深くかみ込む、過蓋咬合が乳歯に目立ってきています。
 叢生の主な原因は歯を支える顎の骨の発達不足。簡単にいうと、歯があごに入りきれていないのです。過蓋咬合は前かがみや猫背など、姿勢が悪いことによる下あごの発育不足が原因の一つです。
 いずれにしても叢生や過蓋咬合といった正しいかみ合わせでない状態は、背筋を伸ばして食事をしていないために、あごの骨が育たないことで起こりやすくなります。このままでは永久歯でも同じような状態になってしまうリスクが高く、原因を推測して乳歯の時期から努力すれば、改善する可能性があるので、ぜひ日常生活を見直すきっかけにしてみましょう。

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正しい姿勢でよくかむことは、あごの成長が終わった大人にとっても大切です。食事の際、家族みんなで確認してみてはいかがでしょうか。

2010年11月18日

 久しぶりの更新です。今回は今年9月30日までにスウェーデンで行われた欧州糖尿病学会で発表された「よくかむと体にいい」ことの科学的根拠についてご紹介いたします。奥羽大薬学部疾患薬理学教授・同大歯学部付属病院内科糖尿病専門医の衛藤雅昭氏の実験、発表によるもので、「福島民友」10月1日朝刊に掲載された記事から以下に抜粋いたします。

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 よくかんで食べると、脳に食欲を抑えるサインを出す消化管ホルモン「PYY」、インスリンを分泌する膵臓に働く消化管ホルモン「GLP-1」を増加させるという研究成果を明らかにした。
 衛藤教授は、健康な男女22人で、1口につき5回かんで20分間食事した場合と1口につき30回かんで20分間食事した場合を比較する実験を行った。この結果、食後のPYY血中濃度は30回かんだ方が約1.4倍、GLP-1の血中濃度は約1.3倍に増加した。中性脂肪は食後の血中濃度は5回かんだ場合が170mg/dl、30回かんだ場合が147mg/dlと減少。血糖値については、GLP-1は高血糖値の時に作用するので、健康体の実験対象者では差は見られなかった。(途中省略)衛藤教授は「今後は糖尿病患者対象の実験や、長期実験をすすめたい」と話している。
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「よくかむ」ためには「よくかめる」のが大前提、きちんとかめるよう口腔内を整えておくことが大切ですね。

2010年8月10日

先月7月28日、29日に日本歯科医師会をはじめ7団体により「超高齢化社会下での医療と介護の一体化提供」についての集中討議がなされました。今後の方向性として、"人の基本的な営みである「食べること」と「体を動かすこと」の二つを連動させた国民運動を関係団体と連携して展開し、高齢者の生きがいを支える"、"在宅歯科医療を推進し、要介護者などに対して切れ目のない歯科医療を提供することで、食べる、会話をするなど、高齢者のQOLの向上と社会性の確保を図り、「歯科医療」から「介護」を支える"の二つを宣言しました。
悪い咬み合わせは体の歪みを生じ、全身の不調を来します。多くの人がよい咬み合わせを持ち、高齢者が元気に生き、介護がいらない社会ができれば一番ではないでしょうか。

噛み合わせ
タカラデンタルクリニック 院長 高良巌

タカラデンタルクリニック
院長 高良 巌

当クリニックでは特に噛み合わせに重点を置いた治療を行っています。1本の虫歯を治療すればよい、歯周病だけを治療すればよい、見た目が美しくなればよ い、という視野の狭い治療ではなく、お口全体のコンディションを整え、正しく噛めて、しかも見た目も美しい状態へと導くのが私どもの役目だと思っておりま す。